「この店ヤバくない?」

席に通された瞬間、
子どもたちの第一声はこれでした。
この日のおでかけは上野。
せっかくなので、
いつもとは少し違う場所で
ランチをしてみようと、
上野文楽へ。
わが家はこれまで、
どちらかというと清潔感のある
レストランを選ぶことが多め。
落ち着いて食事ができる安心感もあって、
それが当たり前になっていました。
でもこの日はアメ横の
ごちゃごちゃした空気の中で食べる、
ちょっとディープなランチに挑戦。

ガタつくテーブルに、
座りにくい椅子。
正直、
大人の私でも少し戸惑うくらいの
雰囲気です。
そんな中での
「この店ヤバくない?」という一言に、
思わず苦笑い。
それでも、
焼鳥が運ばれてくると空気は一変。





「おいしい!」
さっきまでの戸惑いはどこへやら、
夢中で食べ始める子どもたち。
ドリンクをこぼしてしまったときも、
周りのお客さんが
「そんくらいなんともない〜」と
笑い飛ばしてくれて。

その空気に、
子どもたちも少しずつ
安心した様子でした。
きれいで整った場所じゃなくても、
こういう場所だからこそ
感じられるあたたかさがある。
お店を出る頃には、
最初の「ヤバくない?」は
すっかり消えて、
いつもの外食とはまた違う、
満足そうな顔に変わっていました。
食事の時間って、
ただ食べるだけじゃなくて、
どんな場所で、
どんな人と過ごすかでも、
ずいぶん変わるものですね。
少しずつこういう場所での経験も
増やしていけたらいいなと思った
ランチでした。